
【絵本】リアスのうみべ さんてつがゆく
内容説明
ガッタン ゴットン ポッポ─!
小さな体で懸命に走り、人々に元気を届ける「さんてつ(三陸鉄道)」の姿を描いた物語です。東日本大震災から10年、厳しい状況にも負けず、力強く前へ進むさんてつ。その姿は、希望を失わずに立ち上がる勇気を教えてくれます。
リアス式海岸を舞台に繰り広げられる、さんてつの奮闘と温かな物語が心に響く一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、東日本大震災を乗り越え懸命に走り続ける「さんてつ(三陸鉄道)」を通じて、子どもたちに希望や勇気を伝える教材として活用できます。災害という厳しい現実の中でも、力強く立ち上がる姿は、子どもたちに困難に直面したときの心の持ち方や、周囲の人々との支え合いの大切さを自然に学ばせてくれるでしょう。
また、リアス式海岸を舞台とした美しい描写は、地域の自然や文化への興味を引き出すきっかけになります。地理や社会の学びと結びつけて、子どもたちに「自分たちの住む地域にも大切な風景がある」という気づきを与えることができます。さらに、鉄道が果たす役割や地域の人々の生活にどのように関わっているのかを考えることで、社会的な視野を広げる教材としても役立つでしょう。
読み聞かせや授業では、物語を読み終えた後に「困難に立ち向かうためには何が大事か」「自分たちも誰かを助けられる方法はあるか」といったテーマで話し合う時間を設けるのがおすすめです。物語を起点に、子どもたちの心に前向きな思いを育むことができる一冊です。