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BOOK

【絵本】もののけdiary

タイトル 【絵本】もののけdiary
著者 ,
出版年月日 2024/05/31
判型 B5変
ページ数 88ページ
出版社
対象年齢 ,,,,,
ISBN 9784265831197

内容説明

どうしても人間を怖がらせたい魔王と、まったく動じない少年が織りなす30日間の奇妙なやりとりを描いた「もののけdiary」。その原点となるのは、江戸中期に誕生した物語「稲生物怪録(いのうもののけろく)」です。主人公の稲生平太郎と、彼を脅かそうと押しかけてくる妖怪たちとの不思議な交流が描かれています。

この物語は、独特の怖さとユーモアが同居する内容で、多くの人々を魅了してきました。江戸時代に書かれたこの交流録は、小説や絵本、舞台作品として何度も生まれ変わり、近年ではマンガやオペラなどでも表現されています。そのため、「妖怪物語の頂点」と称されることもあります。

物語には魔王をはじめ、数多くの不気味で個性的な妖怪が登場するだけでなく、実在した人物や現在も訪れることができる場所が描かれています。また、広島県三次市という物語の舞台では、関連した史跡や資料を楽しめる「三次もののけミュージアム」など、今でもその世界観に触れることができます。

この「稲生物怪録」をもとに、妖怪描写の名手である京極夏彦とイラストレーター石黒亜矢子が手を組み、新たに絵本として仕上げたのが本作「もののけdiary」です。不気味さと面白さを絶妙に織り交ぜた妖怪たちの物語を、ぜひご堪能ください。

知育や教材で活用する際のポイント

「もののけdiary」は、江戸時代の妖怪物語を現代の子どもたちに楽しみながら学べる形で提供している絵本です。この作品は、怖さとユーモアが絶妙に組み合わさっており、子どもたちが安心して妖怪の世界に触れるきっかけを作ります。特に、魔王と少年のやりとりを通じて「怖いものに立ち向かう勇気」「未知のものへの理解」を自然に学ぶことができ、感受性豊かな時期にぴったりの教材と言えるでしょう。

また、実在した人物や歴史的な背景が物語に組み込まれているため、日本の伝統文化や歴史を親しみやすく伝えるツールとしても活用できます。例えば、広島県三次市に関連する史跡や「三次もののけミュージアム」の情報を調べたり、訪問することで、物語の世界を現実と結びつける体験型学習として発展させることも可能です。こうした学びは、子どもたちの想像力を刺激し、探究心を深めるきっかけになります。

さらに、京極夏彦氏のユーモラスな語り口と石黒亜矢子氏の個性的なイラストは、大人も子どもも一緒に楽しめる要素が満載です。親子の読み聞かせや、保育園・幼稚園、小学校の授業での読み聞かせに取り入れることで、世代を超えて楽しめる貴重な時間を共有できるでしょう。この絵本を通じて、妖怪というテーマをきっかけに子どもたちと多様な視点で話し合える場を作ることができます。