
【絵本】まねしんぼう
内容説明
おにいちゃんのやることが気になって仕方がないいもうとは、なんでもかんでもまねっこをしたくなります。けれども、その一生懸命な様子が、どこかずれていて、見ていると思わず笑ってしまうようなとんちんかんぶり。
そんな微笑ましいやりとりが描かれた物語は、子どもたちの元気で素直な姿をいきいきと伝えています。家族みんなで楽しめる、心温まる絵本です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、兄弟姉妹間の関係性や子ども特有の純粋さを描いた内容で、知育や教材として多くの場面で活用できます。まず、弟妹が兄姉の行動を真似したがる心理は、子どもたちの成長過程でよく見られるものです。この物語を通じて、幼い子どもたちは「周りの人を観察する力」や「行動の模倣」を学ぶことができます。また、兄姉の立場の子どもにとっては、自分が小さい存在にどう見られ、影響を与えているのかを知るきっかけにもなるでしょう。
さらに、登場人物たちのコミカルなやりとりや微笑ましいエピソードを通じて、子どもたちは「家族の絆」や「思いやりの心」の大切さを自然に感じ取ることができます。先生や保育者の方は、この物語をきっかけに、子どもたちが自身の兄弟姉妹や友達との関係について考えたり、相手を尊重する態度について話し合ったりする場を設けるとよいでしょう。
また、親子で読む場合も、子どもの行動に時折笑いながら共感することで、家庭内での温かい対話が生まれます。この絵本が描く「とんちんかんだけれど一生懸命な姿」は、どんな子どもにも当てはまりやすく、親や保育者が子どもの成長を見守る心の余裕を持つきっかけにもなります。