
【絵本】まどのそと
内容説明
かたかたかた……かたかたかた……。止むことのない音が響き続ける。眠りたいのに眠れない夜。何度呼んでも、ママもパパも応えてくれない。
その音がどこから来るのかも、何が起きているのかもわからない。ただ、不安と恐怖がじわじわと迫ってくる。
佐野史郎とハダタカヒトが紡ぎ出す物語は、胸に重くのしかかるような感覚を呼び起こす。読み手をたえがたい恐怖の世界へと引き込む一冊。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、音や未知への恐怖をテーマにした物語で、子どもたちの感情や想像力を育む優れた教材として活用できます。特に、夜の静けさや不安感を描写することで、子どもたちが抱える「見えないものへの恐れ」や「不安」を理解し、共感する力を育てるきっかけになります。親や先生が一緒に読み進めることで、子どもたちの気持ちに寄り添いながら、安心感を提供できるでしょう。
また、この絵本は感覚的な描写が多いため、音や感情を言葉で表現する練習にも最適です。読み聞かせをする際には、音のリズムを実際に声で表現したり、感情を込めて読み上げることで、子どもたちの想像力や感受性がさらに刺激されます。読後には、「どんな音が聞こえたの?」「どんな気持ちになった?」などの質問を投げかけ、子どもたちと一緒に物語の世界を深掘りするのもおすすめです。
さらに、不安や恐怖を感じたときの対処法を考える場としても活用できます。例えば、「怖いときはどうしたらいい?」といった話題をきっかけに、子どもたちが自分なりの解決策を見つけられるようサポートすることが可能です。この絵本は、ただの読み物にとどまらず、子どもたちの心の成長を促す貴重な機会を提供してくれる一冊と言えます。