
【絵本】ぼくは弟とあるいた
内容説明
戦火が迫る中、兄弟は祖父の住む町を目指してバスに乗り込みます。しかし、その道中、バスは広大な砂漠の真ん中で止まってしまいます。
避けられない困難に直面しながら、兄弟は力を合わせて過酷な状況を乗り越えていきます。2日間にわたる旅の中で、ふたりの絆はより深まり、互いを支え合う大切さを学んでいきます。
戦争という厳しい現実を背景に、兄弟の成長と心のつながりが描かれた物語です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、戦争という厳しい現実を背景としながらも、兄弟の絆や支え合う心の大切さを描いた物語です。知育や教材として活用する際には、まず子どもたちと一緒に物語の流れを追いながら、兄弟が困難に直面した際にどのような行動を取ったのかを考えさせると良いでしょう。主人公たちの行動や選択について話し合うことで、問題解決力や協力の重要性を学ばせる機会となります。
また、戦争がもたらす影響について、子どもの年齢や理解力に応じて丁寧に説明することも大切です。直接的な悲惨さを強調するのではなく、「困難な状況でも助け合うことができる」というポジティブな視点に焦点を当て、平和や家族の大切さについて考えるきっかけを作りましょう。日常の中で兄弟や友達との関わり方を振り返らせることで、身近な人への感謝や優しさを育むことが期待できます。
さらに、絵本の中で描かれる旅の場面を通じて、地理や自然について興味を持たせるのも効果的です。砂漠という特殊な環境について調べたり、地図を使って旅路を想像したりすることで、物語をより深く理解しながら学びの幅を広げることができます。読後には感想を共有したり、自分ならどうするかを話し合ったりして、物語を通じた対話を楽しんでください。