
【絵本】ぼくの家から海がみえた
内容説明
ぼくの家族は港町へ引っ越してきた。新しい暮らしが始まったこの町で、お父さんは船大工の仕事をしながら、丘の上に家を建てた。
ある日、市場で隣国から来た少女と出会う。彼女との交流は特別な時間だったが、やがて彼女は船に乗り、自分の国へと帰っていく。
『ぼくは弟とあるいた』とつながるもうひとつの物語が、ここに描かれている。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、家族の絆や新しい環境での適応、異文化交流といったテーマを通じて、子どもたちに大切な価値観を伝える教材として活用できます。主人公が新しい町での暮らしを始め、家族で力を合わせて家を築く姿は、協力や努力の重要性を学ぶ機会を提供します。特に、親子で一緒に読みながら話し合うことで、「家族とは何か」を考えるきっかけを作ることができるでしょう。
また、隣国の少女との交流は、違う文化や背景を持つ人々とのつながりを描いており、多様性の理解を育むのに役立ちます。子どもたちが彼女との交流を通して感じる喜びや別れの寂しさは、感情表現やコミュニケーションの大切さを学ぶ材料となります。保育園や幼稚園、小学校の現場では、これをきっかけに「他者と協力する」「異なる文化に触れる」活動を展開するのも良いでしょう。
さらに、物語の背景で描かれる港町の風景や船大工の仕事は、社会や自然の学びにもつながります。子どもたちと一緒に地図を見ながら港や船について調べたり、工作で船を作る活動を行ったりすることで、物語世界をより深く体験させることができます。このように、この絵本は、感性や知識、価値観を育む多角的な教材として活用できる一冊です。