
【絵本】ぼくの ポーポが こいを した
内容説明
日曜日、ぼくのおばあちゃんがぬいぐるみのポーポと結婚することになった。ある夜、ぼくは驚く光景を目にする。それは、おばあちゃんとポーポがキスをしている瞬間だった。
村田沙耶香と米増由香が手がけるこの作品は、新しくて美しい「結婚」の形を描いている。読者を不思議であたたかな世界へと誘う一冊。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は「結婚」というテーマを通じて、自由な発想や多様性を学ぶきっかけとなる作品です。子どもたちにとって、「結婚」は親や周囲の大人を見て学ぶものですが、この物語ではぬいぐるみとの結婚という意外性のある設定が、固定観念を超えた新しい価値観を提示しています。これにより、子どもたちは「人はそれぞれ違う生き方をしていい」ということを自然に受け入れる感性を育むことができます。
また、作品の中で描かれるおばあちゃんとポーポの関係性は、大切なものや人に対する愛情や絆を考える良い機会を提供します。保育や教育の現場では、読み聞かせを通じて、子どもたちに「好きなものを大切にすること」や「他者の選択を尊重すること」の大切さを伝える場として活用できます。この物語の不思議な世界観は、子どもたちの想像力を刺激し、自らの考えを深めるきっかけを与えるでしょう。
さらに、この本は親子や先生との対話を促進する素材としても優れています。読み終わった後に「もし自分がおばあちゃんだったら、ポーポみたいな相手を選ぶ?」「結婚ってどんなものだと思う?」といった質問を投げかけることで、子どもたちの考えや感性を引き出すことができます。多様性や自由な生き方を学ぶ第一歩として、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。