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BOOK

【絵本】ふくしまからきた子

タイトル 【絵本】ふくしまからきた子
著者 ,
出版年月日 2012/04/01
判型 A4変
ページ数 32ページ
出版社
対象年齢 ,,,,,,,
ISBN 9784265081103

内容説明

原発事故をきっかけに福島から引っ越してきた女の子が主人公の絵本です。ある日、公園で出会っただいじゅ君が彼女をサッカーに誘います。しかし、女の子は「私、やらない」とその誘いを断ります。

そんな二人のやりとりや交流を通して、子どもたちの視点から原発について考えさせられる物語です。一見、日常の中で交わされる何気ない会話や行動の中に、原発事故の影響やその背景が静かに浮かび上がります。

知育や教材で活用する際のポイント

この絵本は、原発事故を経験した女の子とその周囲との交流を通じて、子どもたちの視点から原発や社会問題について考えるきっかけを与えてくれる作品です。子育て世代の親や教育現場で活用する際には、まず「なぜこの女の子が引っ越してきたのか」という背景を子どもたちと一緒に丁寧に考えることが重要です。事故の直接的な詳細を伝える必要はありませんが、安全や環境、故郷を離れる気持ちについて話し合うことで、共感力や想像力を育む機会となるでしょう。

物語の中で描かれる「やらない」という主人公の言葉には、多くの気持ちや背景が隠されています。この部分を掘り下げて話し合うことで、子どもたちが「なぜ断ったのか」「どう感じたのか」を考え、相手の気持ちを理解する力を養うことができます。また、登場人物とのやりとりを通じて、違った環境で育った子どもたち同士がどう関わり合うかを学べる点も、この絵本の魅力です。

親や先生は、物語の中で描かれる何気ない会話や行動に注目し、子どもたちに「もし自分がだいじゅ君だったら」「もし引っ越してきたのが自分だったら」といった形で自己投影を促す問いかけを工夫すると良いでしょう。このような対話を通じて、日常の中に潜む大切なテーマを自然に感じ取れるようサポートすることが、この絵本を知育や教材として活用するポイントです。