
【絵本】ふき
内容説明
だいば山に住む大男・大太郎と、木こりの娘・ふきはとても仲が良い友達です。しかし、ある日、ふきの父親が気性の荒い青おにに命を奪われてしまいます。
父を失った悲しみと怒りを胸に、ふきは青おにに立ち向かうことを決意します。青おにへの復讐を誓い、勇気を振り絞って戦いを挑むふき。しかしその時、突然なだれが起こり、思わぬ展開が待ち受けていて…。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、友情や勇気、そして困難に立ち向かう強さをテーマにした物語であり、子どもたちの心に深い印象を与える内容です。教材として活用する際には、まず「ふき」の行動や心情に注目すると良いでしょう。特に、父親を失った悲しみや怒りを抱えながらも、青おにに立ち向かう彼女の姿は、逆境において自分を奮い立たせる大切さを学ぶきっかけになります。
また、大男の大太郎や青おにといったキャラクターを通じて、恐ろしい存在にも意外な一面があるかもしれないという視点を持つことの重要性を話し合うのも効果的です。子どもたちと一緒に「もし自分がふきだったらどうするか」や「なぜ青おにはそんな行動を取ったのか」といった問いを考えることで、物語をより深く理解し、共感力や想像力を養うことができます。
さらに、物語の中で起こるなだれの場面では、予測できない出来事にどう対応するかを考える良い機会となります。例えば、「突然の出来事にどう対応する?」などと問いかけ、問題解決能力を育むディスカッションに繋げることができます。この絵本は、感情教育や社会性の学びを促すための優れたツールとなるでしょう。