
【絵本】ぴょんぴょんむし
内容説明
テントウムシが雑木林を歩いていると、どこからか「しゃりしゃりしゃり」と奇妙な音が聞こえてきました。音のする方を探ってみると、どうやら木のこずえにある葉っぱの中に何かがいるようです。その音に気づいたのはテントウムシだけではなく、ほかの虫たちも集まり、大騒ぎに。
しばらくすると、葉っぱに小さな穴が開き、「ぽとーん」と何かが落ちてきました。その瞬間、虫たちはさらに大騒ぎ! そして、あちらこちらの葉っぱからも同じように「ぽとーん、ぽとーん」と何かが落ちてきます。それだけではなく、落ちたものたちは地面で「ぴょんぴょん」と跳ね始めました。
その正体は、葉っぱを食べて成長し、葉の中で小さな繭を作るゾウムシの幼虫たちでした。この絵本は、身近な雑木林での不思議な発見や、自然が持つ奥深さに気づかせてくれる物語です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、雑木林を舞台にした虫たちの不思議な世界を描き、自然の奥深さや生命の営みを実感できる内容です。知育や教材として活用する際には、子どもたちが自然への興味を深め、観察力や探究心を育むきっかけとして活用できます。たとえば、読み聞かせを通じて「しゃりしゃり」「ぽとーん」といった音に注目させ、五感を使った想像力を刺激することができます。
また、ゾウムシの幼虫が葉っぱを食べて育ち、繭を作るという生態についても分かりやすく描かれているため、虫や自然への興味を引き出す教材としても最適です。絵本を読んだ後は、実際に自然観察をして「葉っぱの中には何がいるのかな?」と問いかけたり、落ち葉や虫の観察を通じて自然の中での発見を楽しむ活動を行うと良いでしょう。
さらに、音や動きに注目する表現が豊富なため、リズムに合わせて読み聞かせたり、子どもたちに物語の続きを想像させることで、表現力や創造力を育むことができます。この絵本は、自然の仕組みを楽しく学べるだけでなく、子どもたちが自然の中で「気づく力」を育てる貴重な体験を提供してくれる一冊です。