
【絵本】ねがいぼしかなえぼし
内容説明
友だちが遠くへ引っ越してしまい、もう会えないかもしれない。そんな寂しさを抱えた主人公が、七夕の日に「また会えますように」と星に願いをかけることにします。
一方、空の上では織り姫と彦星が出会い、恋に落ちます。しかし、幸せな気持ちに夢中になった二人は仕事を怠けるようになってしまいます。そのため、天帝の怒りを買い、二人は離れ離れにされることに。
それでも年に一度だけ、七夕の日に会うことを許された織り姫と彦星。星に願う主人公の思いと、再会を待ち望む二人の物語が交差し、心温まる展開が描かれます。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、七夕の伝説を通して「絆」や「再会」をテーマにした心温まる物語です。子育ての現場や教材として活用する際は、子どもたちに「願う心」や「思い続けることの大切さ」を伝えるきっかけとして役立てることができます。主人公が友だちとの別れの寂しさを乗り越えようとする姿は、子どもたちの共感を呼び、自己表現や感情を言葉にする練習にも繋がります。
また、織り姫と彦星のエピソードでは、約束を守ることや責任を果たす大切さを学べるため、道徳的な考えを育む機会としても活用できます。登場人物の行動と結果に注目し、「どうして二人は離れ離れになったのかな?」「もし君だったらどうする?」と問いかけながら読み進めることで、物語への理解を深めるとともに、自分の考えを表現する力を養うことも可能です。
さらに、七夕という季節行事の文化的背景を学ぶ素材としても最適です。物語を読んだ後に短冊に願い事を書いたり、星や笹飾りを作ったりする活動を取り入れることで、楽しく学びを広げられます。絵本を通じて感性や思いやりを育てる時間をぜひ取り入れてみてください。