
【絵本】なぁなぁ、あそぼ~!
内容説明
おねえちゃんとぼくは、いつも一緒に遊んでいました。でも最近、おねえちゃんはあんまり遊んでくれません。そんなある日、家出したねこの国でふしぎな鏡に映ったのは…?
ねこって、ふらっと家を出てしまうことがありますよね。いなくなると心配になるけれど、数日後には何事もなかったかのように戻ってきたりします。そんなねこたちがいない間、どこで何をしているのか、気になったことはありませんか?
この絵本は、ねこと暮らす作者のさいとうしのぶさんが、「ねこたちはどこへ行っているのだろう?」という疑問から生まれた物語です。物語の中には、たくさんのねこたちが登場します。もしかしたら、あなたの家のねこちゃんも、この「ねこの国」に行っているかもしれません。
でも心配しないでください。ねこの国には、ねこたちが「本当に大切な人」を思い出すためのふしぎな鏡があるのです。この物語を読むと、大切な人に会いたくなる気持ちが、じんわりと湧いてきますよ。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、家族や友人とのつながり、そして「大切な人」の存在について考えるきっかけを与えてくれる物語です。おねえちゃんとの関係に悩む主人公の視点を通じて、子どもたちは「相手の気持ちを想像する力」や「寂しさを乗り越える方法」を学ぶことができます。また、ねこたちが登場するファンタジー要素が、子どもたちの興味を引き出し、想像力を育む助けとなるでしょう。
保育や教育の現場では、この絵本を通じて親しい人とのつながりについて話し合う時間を設けるのがおすすめです。たとえば、ねこの国の「ふしぎな鏡」に映る自分の「大切な人」は誰だろう?と問いかけてみると、子どもたちの心の中にある大切な存在や思い出を引き出すことができます。さらに、絵本に登場するねこたちの行動や感情を読み解くことで、相手の立場を想像する力を育むきっかけにもなります。
家庭では、絵本を読み終えた後に「みんなでねこの国に行ったら何をする?」などの自由な対話を楽しむことで、親子のコミュニケーションが深まります。また、寂しさや不安を感じたときにこの絵本を再読することで、子どもたちが「大切な人を思い出す力」を養い、安心感を得られるようになるでしょう。