
【絵本】ともだちのしるしだよ
内容説明
リナが救援物資の中から見つけたのは、片方だけのサンダルでした。そのもう片方を持っていたのは、同じ難民キャンプで暮らすフェローザという少女。たった一足のサンダルをきっかけに、二人の間には友情が芽生えていきます。
困難な状況の中でお互いを思いやり、支え合うリナとフェローザの姿は、温かな気持ちを呼び起こします。一足のサンダルが繋いだ、二人の心温まる物語です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちが「思いやり」や「助け合い」の大切さを学ぶきっかけとして非常に効果的です。リナとフェローザが困難な状況の中で友情を育む姿は、他者を理解し、支え合うことの素晴らしさを自然と伝えてくれます。特に、物が不足する環境でシェアすることの意味を考えることで、子どもたちは「物を大切にする心」や「相手を思いやる心」を育むことができるでしょう。
また、片方のサンダルという象徴的なアイテムを通じて、子どもたちは「小さなものが大きな絆を生む」ということを感じ取ることができます。この物語を読み聞かせた後には、「あなたならリナやフェローザのような状況でどうする?」と問いかけてみると、子どもたち自身の価値観や感情を深める良い機会になるでしょう。
さらに、この絵本は難民キャンプという現実の背景を舞台にしており、世界には自分と異なる環境で暮らす子どもたちがいることを知るきっかけにもなります。年齢に応じて、難民や世界の課題について簡単に話すことで、子どもたちの視野を広げる教材としても活用できます。読み聞かせや授業後の対話を通じて、子どもたちが自分の考えを表現する場を作ると、より深い学びが得られるでしょう。