
【絵本】とにかくさけんでにげるんだ
内容説明
「お母さんが呼んでいるよ」と声をかけられたり、知らない人に触られたりしたら、どうすればいいのでしょう?この絵本は、そんなときにどう行動すればいいのかをわかりやすく教えてくれます。
例えば、デパートで迷子になった男の子が経験した出来事、公園で「おじさんの車に乗って行こう」と誘われた話。マンションの廊下で知らない男性に触られた女の子や、家族旅行先のホテルで「すごいゲームがあるよ」と部屋に連れ込まれそうになった男の子の話も描かれています。
また、悪意のある人から身を守るために、父親と話し合う女の子のエピソードや、親戚の家で嫌なことをされてしまった女の子が、友だちの励ましで勇気を出してお母さんに打ち明ける場面も登場します。
誘拐や性被害にどう対応すれば良いのか、具体的な状況を通して親子で考え話し合うことができる一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちが誘拐や性被害といった危険な状況に直面した際、どのように行動すれば良いかを具体的に学ぶことができる教材です。親や保育者が普段からこのテーマに触れる機会を作ることで、子どもたちの安全意識を高めるとともに、危機対応能力を養うことができます。
まず、この絵本の特徴は、現実に起こり得るシチュエーションを物語形式で描いている点です。デパートや公園、マンションなど、子どもが日常的に訪れる場所を舞台にしているため、状況が具体的にイメージしやすく、自分ごととして考えやすい内容になっています。これにより、子ども自身が「この場面ならどうする?」と考えるきっかけを作ることが可能です。
また、親子や先生と子どもたちが対話を深めるための材料としても有効です。絵本を読み聞かせた後、「もし同じことが起きたらどうする?」と質問を投げかけたり、登場人物の行動について一緒に振り返ったりすることで、子どもたちが危険を回避するための具体的な行動を学び取ることができます。
さらに、この絵本では、嫌なことがあった際に信頼できる大人に相談する重要性や、親子間で日頃から話し合うことの大切さも描かれています。これを活用することで、子どもが「困ったときは誰にどう伝えるべきか」を知り、安心して行動できる環境づくりをサポートできます。保護者や教育者にとっても、子どもたちに適切な対応を教える手助けとなる一冊です。