
【絵本】どどのろう
内容説明
昔々、不思議な泥人形がありました。この人形にお願いをすると、なんと三つの願いを叶えてくれると言われています。
そんな泥人形を手に入れたのは、二人の悪党たち。彼らはまず、恐ろしい化け物の姿に変わりたいと願います。そして、その願いは叶えられ、見るからにおそろしい姿へと変身してしまいました。
さあ、二人の悪党はその恐ろしい姿を使って、次々と悪事を働き始めます。一体どんな運命が彼らを待ち受けているのでしょうか。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、願い事や欲望に対する責任について考えさせるストーリーが展開されており、子どもたちの道徳心を育むための教材として非常に適しています。物語の中心となる泥人形が三つの願いを叶えるという設定は、子どもたちにとって非常に魅力的で想像力を引き出します。それと同時に、悪党たちが欲望に従って願いを使うことで自己中心的な行動が引き起こす結果を目の当たりにするため、善悪の判断や行動の結果について話し合う機会を提供します。
例えば、保育園や幼稚園では、子どもたちに「もし泥人形があったら、どんな願いごとをする?」と問いかけることで、子どもたちの想像力を刺激しながら、他者を思いやる願いについて考える時間を作ることができます。また、小学生の場合は、物語の結末を一緒に読み解きながら、「願いを叶えることが必ずしも幸せにつながるわけではない」というテーマについてディスカッションを行うのも効果的です。
さらに、絵本を読み終えた後に、子どもたちが自分自身で「三つの願い」を考え、それを絵や言葉で表現するアクティビティを取り入れると、創造力や表現力の向上につながります。この絵本は、単なる読み物としてだけでなく、子どもたちの心の成長を促す知育ツールとして活用できる一冊です。