
【絵本】つばめのピーちゃん
内容説明
たろうは少し乱暴なところがあるけれど、実はとても心の優しい男の子です。ある日、ひとりで寂しく泣いていたたろうは、園庭で迷子になったツバメのひなを見つけます。
困っているひなを目の前にして、たろうはどうにかして助けてあげたいと思い立ちます。そして、巣に戻れるようにと、精一杯の力を振り絞って奮闘するのでした。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに「思いやり」や「助け合い」の大切さを自然に教える絶好の教材です。主人公のたろうが迷子のツバメのひなを助ける姿を通じて、自分以外の存在に目を向ける心の成長を感じ取ることができます。読んだ後に、子どもたちと「困っている人や動物を見つけたらどうする?」といった問いかけをすることで、他者の立場に立つ想像力や優しい行動を考えるきっかけを作ることができます。
また、たろうが少し乱暴な性格と描かれている点は、子どもたちが自身の短所に気付き、それを改善しようとする姿勢を養う助けとなります。「たろうみたいに心の優しさを行動で表すにはどうすればいいかな?」といった話題を出すことで、自己肯定感を高めながらポジティブな成長を促すことができます。
さらに、この絵本では「問題解決力」も学べます。ひなを助けるために奮闘するたろうの姿から、困難に直面した時に試行錯誤する姿勢や諦めない気持ちを伝えることができます。園や学校での読み聞かせでは、物語の展開に合わせて子どもたちに「次にたろうはどうすると思う?」などの質問を投げかけると、想像力や発言力を育む効果も期待できます。