
【絵本】ぞうれっしゃがやってきた
内容説明
戦時中、多くの動物園では、そこで飼育されていた動物たちが命を奪われる運命にありました。しかし、そんな時代の中でも名古屋の東山動物園では、ぞうが生き延びることができたのです。
戦争の悲劇と、命を守るために尽力した人々の姿を描いたこの絵本は、合唱組曲やアニメ映画でも注目され、多くの人々の心を打ちました。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、戦争という厳しい時代背景の中で、動物たちの命を守ろうとした人々の努力とその結果を描いています。子育て世代の親や教育現場の先生方が、この絵本を活用する際には、まず戦争が人間だけでなく動物や自然にも多大な影響を及ぼしたことを子どもたちに伝えるきっかけとして活用できます。子どもたちにとって、「戦争」という概念は抽象的で理解しにくい場合がありますが、この絵本を通じて、動物たちの命の重みを感じながら、戦争の悲劇を身近に考えさせることができます。
さらに、この絵本は命の大切さや他者を思いやる心を育む教材としても非常に有用です。物語の中で描かれる人々の尽力や、動物たちと人間の間の絆は、子どもたちに共感や感謝の気持ちを育てる良い機会となるでしょう。読み聞かせの際には、絵本の内容をただ追うだけでなく、「もし自分がその場にいたらどうしたと思う?」といった問いかけを通じて、子どもたちの考えを引き出す対話型のアプローチを取り入れることをおすすめします。
また、合唱組曲やアニメ映画といった他の関連作品とも組み合わせることで、より深い理解や興味を引き出すことが可能です。音楽や映像を通じて感覚的に物語を楽しむことで、子どもたちはより豊かな学びを体験できるでしょう。この絵本は、戦争や命についての知識を広げるだけでなく、感性や倫理観を育む貴重な教材として、幅広い年齢層の子どもたちに適しています。