
【絵本】ずっとそばに・・・
内容説明
森の中で平和に暮らしていた動物たち。しかし、ある日、人間の手による開発が始まり、森の様子が一変してしまいます。
木々が減り、動物たちの大切な住処や食べ物が少なくなってしまいました。困り果てていたある日、くまさんが仲間たちのために一大決心をします。
「ぼくが里へ行ってみるよ。」そう言って、くまさんは皆の代わりに人間の住む里へ向かうことを決意するのです。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、環境問題や共生について子どもたちに考えさせる絶好の教材です。物語の中で動物たちが人間の開発によって住処や食べ物を失う様子は、自然環境の大切さや人間の活動が他の生き物に与える影響を分かりやすく伝えています。子どもたちにとって身近な動物たちの視点から描かれているため、感情移入しやすく、自然を守る意識を育てるきっかけになります。
また、主人公のくまさんが里へ向かう決断をする場面は、「勇気」や「リーダーシップ」について話し合う良い機会になります。子どもたちと一緒に、くまさんの気持ちや行動について話し合い、「自分ならどうするか」を考えさせることで、問題解決力や他者を思いやる心を養うことができます。この絵本を読み聞かせた後に、「自然を守るためにできること」や「身近な環境問題」について話し合う時間を設けるとより深い学びにつながるでしょう。
さらに、絵本の内容をアートや工作活動に結び付けるのもおすすめです。たとえば、動物たちの住む森を描いたり、リサイクル素材を使った工作を通じて、楽しみながら環境について学べます。この絵本は、読んで終わりではなく、子どもたちの未来を考える第一歩として広がりを持たせることができる一冊です。