
【絵本】しらすどん
内容説明
お母さんがりょう君を呼びます。でも、りょう君はまだ遊びたい気分。仕方なく食卓につき、しぶしぶご飯を食べ始めます。嫌々ながらも食べ終わり、席を立とうとしたその時、なんとどんぶりがりょう君に話しかけてきました。
驚いて振り向くと、どんぶりにはしらすが少しだけ残っています。どんぶりの声に耳を傾けたその瞬間、りょう君は何を感じたのでしょうか。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちが食事や食材に対して感謝の気持ちを持つ大切さを学ぶきっかけを与えてくれる作品です。りょう君がどんぶりに話しかけられるというユニークな展開を通じて、食べ物一つひとつがどのように自分のもとに届くのかを考える機会が生まれます。日常の食事シーンに物語性を持たせることで、子どもたちにも身近に感じられるだけでなく、実際の行動に結びつけやすい内容となっています。
教育現場や家庭でこの絵本を活用する際には、読み聞かせの後で「どうして食べ物を残さない方がいいのか」「どんぶりが話しかけてきたら、自分ならどう思うか」など、子どもたちが自分の意見を話せる場を設けると良いでしょう。さらに、実際の食事中に「このご飯は誰が作ってくれたのかな?」と問いかけることで、絵本のメッセージを生活に取り入れることができます。
また、食材がどのように育てられ、どんな人の手を介して食卓に届くのかを調べる活動を取り入れるのもおすすめです。食育の一環として、この絵本を起点に感謝や関心を育む取り組みを行えば、子どもたちの心に深く響く学びとなるでしょう。