
【絵本】しあわせ ぎゅ~~っ!
内容説明
とある場所に、一緒に誰かをぎゅーっと抱きしめたいと思っているなめくじがいました。そんななめくじの前に、少し寂しそうなクワガタが現れます。さらに、イライラしているねずみや、おならをしてしまったスカンク、仕事で忙しそうなビーバー、そして体がトゲトゲのヤマアラシなど、次々と「ハグ」が必要な仲間たちが集まってきました。
みんなが心を寄せ合い、優しい気持ちでつながると、そこはもう安心が広がる場所に。心が温かくなるようなハグの連鎖で、みんなの気持ちがほっこりする素敵なお話です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに「共感」や「思いやり」の大切さを自然に伝えられる素晴らしい教材です。一見すると簡単な物語ですが、なめくじが「抱きしめたい」という気持ちを通じて、さまざまな個性や感情を持つ仲間たちと心を通わせる姿は、子どもたちが他者の気持ちを考えるきっかけを与えてくれます。例えば、寂しそうなクワガタやイライラしているねずみなど、キャラクターの状況にあわせて「どうしてこのキャラクターはこんな気持ちなのかな?」と問いかけることで、感情理解の練習ができます。
また、「ハグ」という行動が持つ安心感やつながりの意味を伝えることで、子どもたち自身が友達や家族との関係性を見直す機会を作ることも可能です。特に、読み聞かせの時間には、このお話の後に実際に「ハグ」をしてみることで、心の温かさやつながりを直接体験させるのも効果的です。さらに、キャラクターにそれぞれ違う特徴があるため、多様性や個々の違いを受け入れる姿勢も自然に学べます。
この絵本を活用する際は、一緒に読んだ後で「みんながハグされたらどんな気持ちになるかな?」といった感想や、自分ならどんなハグをしたいかを話し合う時間を設けると、より深くお話を楽しめるでしょう。子どもたちの感情表現やコミュニケーション力を育むために、ぜひ活用してください。