
【絵本】さるかに
内容説明
お母さんがにが、さるに柿の実を投げつけられて命を落としてしまいました。悲しみにくれる子がにたちは、お母さんの仇を討つため、勇気を出して立ち上がります。
そんな子がにたちを助けようと、くり、針、牛のふん、そしてうすたちが仲間に加わります。心強い味方たちと一緒に、さるに立ち向かう子がにたちの冒険が始まります…!
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに勇気や仲間との協力の大切さを伝える絶好の教材です。物語の中で、子がにたちは自分たちの力だけではなく、くりや針、牛のふん、うすといった個性的な仲間たちと力を合わせることで困難に立ち向かいます。この展開は、子どもたちに「一人では難しいことも、みんなで力を合わせれば乗り越えられる」という協力の価値を教えるきっかけになります。
また、物語のテーマである「正義感」や「勇気」は、子どもたちに倫理的な考え方を育む上で重要な要素です。お母さんを失った悲しみを乗り越え、前向きに行動する子がにたちの姿を通じて、感情の整理や困難への向き合い方について話し合うこともできます。読み聞かせの際には、子どもたちに「もし自分だったらどうする?」と問いかけて考えを深めさせるのもよいでしょう。
さらに、この物語は登場キャラクターがそれぞれ異なる特徴を持っており、自然界でも身近なものが擬人化されています。これをきっかけに、栗や柿、動物について学ぶ自然教育の入り口としても活用できます。子どもたちの興味を引き出しながら、物語を通じて多角的な学びを提供できる一冊です。