
【絵本】ざぼんじいさんのかきのき
内容説明
ざぼんじいさんは、自分の庭にある甘い柿の実を、いつもひとりで楽しんでいます。隣に住むまあばあさんには、実を分けることはなく、代わりに渡すのは葉っぱや枝ばかりです。
そんなざぼんじいさんの行動にもかかわらず、まあばあさんはとても嬉しそう。どうしてそんなに喜んでいるのでしょうか。それには、まあばあさんのある特別な理由が隠されているのです。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、他者との関わり方や思いやりの心を学ぶ絶好の教材です。ざぼんじいさんの行動とまあばあさんの反応を通じて、「物の価値」や「与えることの意味」を考えさせられるストーリーとなっています。子どもたちにとっては、物の見方や他人への接し方を見直すきっかけにもなり、単なる道徳教育にとどまらず、深い気づきを得られる内容です。
子育てや保育の現場では、まず子どもたちにざぼんじいさんとまあばあさんの行動を観察させ、それぞれの気持ちを想像する時間を設けましょう。「どうしてまあばあさんは喜んでいるのかな?」と問いかけることで、子どもたちが主体的に考え、答えを探す力を養うことができます。また、物の価値は必ずしも見た目や大きさだけで決まるわけではないことを伝える良い機会になります。
さらに、子どもたち自身の生活に置き換えて、「自分が相手を喜ばせるためにできること」を考えさせてみましょう。たとえば、家族や友達に対してどんなことができるかを話し合うことで、実践的な思いやりやコミュニケーション能力を育てることができます。この絵本を通じて、日常の中にある小さな幸せや感謝の気持ちを共有する時間を持つと、子どもたちの心が豊かになるでしょう。