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BOOK

【絵本】クヌギがいる

タイトル 【絵本】クヌギがいる
著者 ,
出版年月日 2021/10/31
判型 A4変
ページ数 32ページ
出版社
対象年齢 ,
ISBN 9784265089529

内容説明

おばあちゃんの家の近くに広がる雑木林。その中に、ぼくの友だち、クヌギの木がいる。枯れても、死んでも、また新たに会うことができる。そんなクヌギを通して、自然の中で命がめぐり続ける姿を描いた物語。

この絵本は、写真家・今森光彦による「命のつながり」というテーマを丁寧に綴った作品です。谷川俊太郎さんも推薦しており、死を重く捉えすぎたり、軽く扱ったりするのではなく、自然な形で向き合うことを目指しています。

死にまつわる哲学的・宗教的な言葉や、それに関する商業的な情報があふれる現代。そんな中で、この絵本は、絵と言葉の力を借りて、深く死を見つめながらも「より良く生きる道」を一緒に探る試みです。

知育や教材で活用する際のポイント

この絵本は、自然の中で命が循環する様子を描き、子どもたちに命の大切さや死に対する自然な視点を教える貴重な教材です。雑木林のクヌギの木を通して、命が枯れても新たな形で再生するという自然の仕組みが描かれており、子どもたちが死を重く受け止めすぎず、また軽視することなく、自然な感覚で受け入れる手助けとなります。

この絵本を子育てや教育の場で活用する際には、子どもたちと自然観察や散歩を組み合わせると良いでしょう。本に出てくるクヌギの木のように、身近な自然の中で枯れた葉や倒れた木がどのように生態系の一部として役割を持ち続けているのかを実際に観察することで、命の循環をより深く理解できます。

また、死についての話題は避けがちなテーマかもしれませんが、この絵本を通じて子どもたちと一緒に「命の終わり」や「次へのつながり」について話し合う時間を持つことが大切です。教師や親が絵本の内容を元に、「命はどこから来て、どこへ行くのか?」といった問いかけをすることで、子どもたちの考える力や感受性が育まれます。

さらに、谷川俊太郎さんも推薦するこの作品は、言葉や写真の美しさも魅力です。読み聞かせの際には、言葉のリズムや写真の細部に注目させることで、子どもたちが命のつながりを感覚的にも楽しめる時間を提供できます。この絵本は、親や先生自身が命の循環と向き合い、子どもたちと共に学ぶきっかけにもなるでしょう。