
【絵本】きみはしっている
内容説明
コンドルくんは、岩かげに肉を隠して「見張っていてね」と読者にお願いをします。しかし、彼がその場を離れると、なんとキツネが現れて肉を掘り出してしまいます!
やがて戻ってきたコンドルくんは、隠したはずの肉が見当たらず大騒ぎ。読者はその一部始終を見守りながら、物語に引き込まれていきます。
五味太郎さんの名作が新たなデザインで登場する「五味太郎クラシックス」シリーズの一冊。長年愛されてきたこの物語を、ぜひ楽しんでください。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに物語を楽しみながら観察力や推理力を育むのにぴったりの一冊です。主人公のコンドルくんと読者が直接対話する場面があるため、子どもたちはまるで物語の中に入り込んだかのような感覚を味わえます。特に、キツネが肉を掘り出す場面では、「どうしてキツネが肉を見つけられたのか?」という問いかけを通じて、思考力を刺激することができます。
また、コンドルくんがいなくなった後に起こる出来事を目撃することで、子どもたちは「秘密を守る」「信頼関係」といった道徳的なテーマについても自然に考えるきっかけを得られるでしょう。さらに、五味太郎さんのユーモア溢れるイラストやシンプルな言葉使いは、小さな子どもでも理解しやすく、楽しく学べる工夫が満載です。
先生や親御さんは、読み聞かせの際に「次はどうなると思う?」と質問を投げかけたり、登場キャラクターの気持ちを想像させたりすることで、子どもの感受性や想像力を深めることができます。この絵本は、単なる娯楽としてだけでなく、知育や教材としても大いに活用できる一冊です。