
【絵本】きみが うちに くるまえ…
内容説明
ひとりぼっちでさまよい、保護された子犬が、ある日男の子の家にやってきます。その子犬がどんな過去を抱えているのか、どんな人に飼われていたのかは、もう誰にもわかりません。つらい体験をしてきたのかもしれません。でも、こんなに素直で良い子なのに……と、男の子は思わずにはいられません。
男の子は子犬のこれまでの暮らしに思いを巡らせ、その気持ちを少しでも理解しようとします。そして今、子犬はこの家で新しい家族とともに、温かく安心できる毎日を過ごしているのです。
保護された子犬を迎え入れた男の子の優しさや、絆の深まりをそっと描いた心温まる絵本です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに「思いやり」や「共感」の大切さを自然に教える素晴らしい教材です。保護された子犬の過去を想像し、寄り添おうとする男の子の姿は、相手の立場に立って考える力を育むきっかけとなります。また、動物との絆を通じて命の大切さを感じることができるため、子どもたちに優しい心を育てることができるでしょう。
親や先生がこの絵本を読み聞かせる際には、男の子が子犬の過去に思いを巡らせる場面で「この子犬はどんな気持ちだったのかな?」と問いかけ、子どもたちに考えさせる時間を作るのがおすすめです。こうした問いかけを通じて、子どもたちは他者への想像力や共感力を養うことができます。また、保護された子犬が新しい家庭で安心して暮らす様子は、家庭やクラスでの温かな関係性について子どもたちと話し合うきっかけにもなるでしょう。
さらに、この絵本を読んだ後に「自分が大切にしたいもの」や「困っている人や動物にどう接したいか」をテーマとした話し合いや絵の制作活動を行うと、学びをより深めることができます。親子の読書時間や保育・授業の中で、優しさや命に対する理解を育む一冊として活用してみてはいかがでしょうか。