
【絵本】おおわる おおかみ おとぎ話をかがくする
タイトル | 【絵本】おおわる おおかみ おとぎ話をかがくする |
---|---|
著者 | キャサリン・カウソーン,サラ・オギルヴィー,万木森 玲,原口るみ(ガリレオ工房) |
出版年月日 | 2025/02/28 |
判型 | A4変 |
ページ数 | 32ページ |
出版社 | 岩崎書店 |
対象年齢 | 小学校中学年,小学校低学年 |
ISBN | 9784265852321 |
内容説明
ちょっと待ってよ!おばあちゃんを丸呑みなんて、本当にできると思う?おとぎ話で語られていること、果たしてどこまでが本当なのかを検証してみよう。悪者扱いされっぱなしのオオカミが、ついに声を上げるよ。実は、みんなが思っているほど悪くないんだって。
「3びきの子ぶた」「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「ジャックと豆の木」「えんどう豆の上のおひめさま」「赤ずきん」。これら6つのおとぎ話を科学の力で解き明かすと、どんな真実が見えてくるのか。オオカミの無実を証明するための、驚きのストーリーが始まるよ。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、多くの子どもたちが親しんでいるおとぎ話を科学的な視点で見直し、新しい発見や視点を提供してくれるユニークな一冊です。子どもたちは「赤ずきん」や「3びきの子ぶた」などの物語を通じて、オオカミが悪者として描かれることに違和感を覚えたり、物語の裏にある疑問を考える機会を得られるでしょう。この絵本を知育や教材として活用する際には、子どもたちに「視点を変えることの大切さ」を教えることがポイントとなります。
まず、物語を読む前に「本当にオオカミは悪者なのか?」「この話に隠された他の見方はあるか?」など、問いかけをしてみるとよいでしょう。物語を通じて、科学や論理的な視点からストーリーを検証するプロセスを伝えることで、子どもたちは情報を鵜呑みにせず、自分で考える力を育むことができます。また、この絵本では6つのおとぎ話を取り上げているため、それぞれの物語が持つテーマを掘り下げ、関連する道徳的な教訓や科学的な知識を話し合うことも効果的です。
さらに、物語の中で「オオカミの無実」を証明するという視点を通じて、子どもたちに「他者を理解しようとする姿勢」や「偏見を持たない大切さ」を伝えることができるでしょう。保育園や学校の活動としては、絵本を読んだ後にグループディスカッションを取り入れたり、子どもたち自身がおとぎ話の新しい結末を考える創作活動を行うと、より深い学びにつながります。