
【絵本】オオカミがきた
内容説明
ヒツジの番をしている男の子は、毎日が退屈で仕方ありません。そんなある日、彼はちょっとした悪ふざけを思いつきました。
「オオカミがきたぞ!」と大声で叫ぶと、村人たちが大慌てで駆けつけてきます。その姿を見て、男の子は思わず大笑い。楽しくなった彼は、何度も同じいたずらを繰り返します。
ところが、本当にオオカミが現れたとき、男の子がどれだけ叫んでも、もう誰も信じてくれません……。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は「オオカミ少年」の物語を通じて、子どもたちに「嘘をつくことの危険性」と「信頼の大切さ」を学ばせる絶好の教材です。物語の展開はシンプルで子どもにも分かりやすく、感情移入しやすい主人公の行動とその結果が、教訓として心に残りやすい構成になっています。
この絵本を活用する際には、まず子どもたちに「嘘をつくとどうなると思う?」と問いかけ、物語を読む前から考えさせることで、興味を引き出すことができます。物語の途中では、主人公が嘘をついたことで村人たちがどのように感じたか、また繰り返すことで何が変わったかを一緒に話し合い、子どもたちの共感を引き出すのも効果的です。
さらに、物語の結末では、主人公が困ったときに助けてもらえなかった理由を考える時間を設けるといいでしょう。これにより、信頼を失うことの重さを子どもたち自身が実感できます。保育園や学校では、ロールプレイを取り入れて、嘘をついたときと正直に伝えたときの違いを体験させるのもおすすめです。家では、親子で「本当はどんな行動をすればよかったのか」を話し合うことで、日常生活の中で信頼を築く方法を学ぶことができます。