
【絵本】エマとテラとモーツァルト
内容説明
エマはフィギュアスケートに打ち込む女の子。毎日、厳しい練習を続けている彼女の唯一のともだちは、大好きなぬいぐるみのテラだけでした。
ある夜、テラを抱きしめたまま眠りについたエマが目を覚ますと、そこは見知らぬ町。戸惑うエマが町を歩いていると、ひとりの男の子に出会います。二人はすぐに打ち解け、仲良くなりますが、ただの冒険では終わらない、不思議な出来事がエマを待ち受けていました。
時空をこえ、心を揺さぶる新しい世界が描かれる、エマとテラの特別な物語です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに挑戦することの大切さや、新しい出会いがもたらす成長を伝える素晴らしい教材です。主人公エマが厳しい練習に励む姿は、努力や忍耐の価値を子どもたちに教える良いきっかけとなります。また、彼女が冒険を通じて新しい友だちと出会い、未知の世界を経験するプロセスは、他者との関わり方や困難を乗り越える力を育む助けとなるでしょう。
特に、エマの孤独感や不安が描かれる場面は、子どもたちが共感しやすく、自分の感情と向き合う練習に役立ちます。保育や教育の現場では、読み聞かせを通じて「困難を一人で抱え込まず、周囲の助けを借りることの大切さ」について話し合う時間を作るのも効果的です。また、物語の中で描かれる「時空をこえた冒険」は、想像力を豊かにし、創造性を刺激するきっかけにもなります。
さらに、エマがぬいぐるみのテラと心の支え合いをする場面は、子どもたちが安心感を得られる存在を見つける大切さを示しています。このテーマは、子ども自身が信頼できる人や物を持つことの重要性を考える良い機会となります。読み聞かせ後には、子どもたちに「あなたが大切にしているものは何?」と問いかけ、自己表現を促す活動を取り入れると学びが深まるでしょう。