
【絵本】いなばのしろうさぎ
内容説明
出雲の国には、大国主という名の神様がいました。彼には、なんと80人もの兄弟がいました。ある日、兄弟たちは美しい八上姫に結婚を申し込むため、みんなで長い旅に出ることにしました。
その道中、一行は毛皮を剥がされて苦しんでいる一匹のうさぎを見つけます。兄弟たちはそのうさぎに声をかけ、どのようにすれば良くなるのか、それぞれの考えを伝えましたが……。
これは古事記に描かれた神話をもとにした物語です。大国主やうさぎ、そして旅先での出来事を通して、心温まる教えが描かれています。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、古事記に描かれた神話をもとにした物語であり、日本の伝統文化や神話に親しむ良い機会を提供します。特に子どもたちにとっては、物語を通じて「思いやり」や「正しい行いの大切さ」を学べる教材として優れています。うさぎが苦しんでいる様子に対して、兄弟たちがどのように行動したのか、それがどのような結果を生んだのかを考えることで、他者への接し方や言葉の影響力を自然に理解することができます。
また、物語の背景にある「旅」や「挑戦」「選択」といったテーマは、子どもたちの想像力を刺激し、自己の行動について考えさせるきっかけになります。特に大国主がどのように行動し、何を学んだのかを子どもたちと一緒に話し合うことで、物語の教訓を日常生活に結び付けることができます。
さらに、この絵本を活用する際には、物語に出てくる「出雲の国」や「古事記」について簡単に説明を加えると、日本の文化や歴史への興味を引き出すことができるでしょう。読み聞かせの後には、「もし自分がこの場面にいたらどうする?」といった問いかけを行うことで、子どもたちが主体的に考える力を育むことも可能です。