
【絵本】いっぱいなかよし
内容説明
チェックのおとうさんは、仕事のためにあちこちへ行くことが多い。そのせいで家族は何度も引っ越しを繰り返している。
せっかく新しい友だちができても、すぐにさよならしなければならない。そんな生活が続くうちに、「もう、たくさん友だちを作るのは嫌だ」と思うようになってしまう。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、転居や環境の変化が子どもの心に与える影響を考える上で、とても貴重な教材です。特に転勤族の家庭や、引っ越しが多い子どもたちの気持ちを理解するきっかけとして活用できます。親や保育者は、主人公の「友だちを作るのが嫌だ」という気持ちを通じて、子どもの心に寄り添う大切さを学ぶことができるでしょう。
また、この絵本を読む際には、子ども自身の気持ちを引き出すための問いかけを意識すると良いでしょう。「新しい場所で友だちを作るのはどんな気持ち?」や「今までにさよならした友だちを覚えている?」など、子どもが自分の経験を振り返りやすいような質問を投げかけると、共感や対話が深まります。
さらに、先生がクラスでこの絵本を使う場合、物語をきっかけに「みんなで新しい友だちを迎えるにはどうすればいいか」を話し合う時間を設けるのも効果的です。環境が変わることの多い現代社会において、子どもたちが他者を受け入れたり、別れをポジティブに捉えたりする力を育む一助となるでしょう。