
【絵本】ちいさなもみのき
内容説明
寒い冬の森で静かに暮らしていた小さなモミの木。けれど、その心にはある少年への想いが芽ばえます。
ある日、小さなモミの木は森から掘り起こされ、とある家へ運ばれます。そこには病気で外に出られない少年が暮らしていました。モミの木と少年は一緒にクリスマスを過ごし、幸せな時間を分かち合います。冬が終わるとモミの木は森へ戻されますが、それ以降も毎年、少年のもとへ運ばれては共に楽しい時間を過ごしていました。けれど、ある冬、誰も迎えに来なくなります。不安を感じたモミの木は、少年に何が起きたのかを知ろうと心を動かされます。人と自然の絆が描かれた、温かな物語です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、人と自然とのつながりや思いやりをテーマにしており、子どもたちに「相手を思う心」の大切さを伝える教材として活用できます。
例えば、モミの木と少年の交流を通して、感謝や優しさについて話し合う時間を設けると良いでしょう。また、季節や自然のサイクルについて学ぶきっかけにもなります。
さらに、「なぜモミの木は不安になったのか?」などの問いを通じて、子どもたちが自分の気持ちや他者への共感を深められるよう促せます。