【絵本】さんまいのおふだ

内容説明

日が暮れた山中で迷った小僧が、一夜の宿で恐ろしい運命に直面します。果たして彼は無事に逃れられるのでしょうか。

山へ花を求めに出た寺の小僧は、帰り道で夜になり道を見失います。偶然見つけた一軒家に泊まりますが、そこに住む親切そうな白髪のお婆の正体は恐ろしい鬼婆でした。夜中に命を狙われた小僧は機転を利かせ、トイレに行くふりをして家を抜け出します。逃げる途中、便所の神様から授かった三枚のお札を使い、鬼婆の追撃から必死に逃げのびようとします。緊張感と笑いが織り交ぜられた、昔話ならではの味わいが魅力の物語です。

知育や教材で活用する際のポイント

この絵本は、危機を乗り越える知恵や勇気、そして日本の昔話ならではの教訓を学べる内容です。

親や先生は、物語の展開を通じて「困ったときにどう対応するか」を子どもたちと話し合う機会を作れます。また、便所の神様や鬼婆など昔話独特のキャラクターは、伝統文化や言い伝えに興味を持たせるきっかけにもなります。

緊張感と笑いが交錯するストーリーは、読解力や想像力を育む教材としても活用できます。