
【絵本】ごろはちだいみょうじん
内容説明
べんてはんの森に住むタヌキのごろはちは、人を驚かせるのが得意でしたが、心の奥には優しさを秘めた存在でした。
森の中でいたずらを繰り返すごろはちは、村人たちを笑わせたり困らせたりしていました。しかし、彼は取ったものを後でこっそり返すような、几帳面さも持ち合わせていました。そんな中、村外れで鉄道建設が始まり、村の風景が変わっていきます。工事が終わり、汽車が初めて走る日、村人たちはそれを見てごろはちの仕業と勘違いし、線路に飛び出してしまいます。混乱する中、ごろはちは大きな決断をし、村を救おうと行動を起こします。大和地方の方言が物語に温かみを添える、心に響く一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに「優しさ」や「責任感」を伝える良い教材です。主人公ごろはちの行動を通じて、いたずら心と優しさのバランスや、困ったときにどう行動すべきかを学べます。
また、村の変化を描いた物語は、自然や地域の大切さを考えるきっかけにもなります。子どもたちと一緒にごろはちの選択について話し合うと、考える力も育まれるでしょう。
さらに、大和地方の方言に触れることで、地域文化や言葉への興味を引き出すことも期待できます。読み聞かせやクラス活動にぴったりの一冊です。