
【絵本】文字のない絵本
内容説明
山あいの村には、子ども向けの本が一冊もありませんでした。けれど、その村で暮らすおばあちゃんだけは、特別な大きな絵本をずっと読んでいたといいます。
その絵本には、なんと一文字も書かれていません。それなのに、おばあちゃんはその絵本を「読む」のです。村の暮らしの中で、おばあちゃんと文字のない絵本がどのように関わっているのか、物語は静かに語りかけます。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、文字がない特別な絵本を題材にしており、子どもたちの想像力や創造性を育む教材として最適です。文字がないことで、読む人自身が自由に物語を紡ぐ楽しさを味わえます。子育て中の親御さんは、子どもと一緒にページをめくりながら、「どんなお話かな?」と問いかけてみてください。子どもたちは自分なりのストーリーを考え始めるでしょう。この過程が、言葉を生み出す力や自己表現の力を伸ばします。
また、保育園や幼稚園、小学校の先生にとっても、クラスでの活動に活用しやすい絵本です。例えば、子どもたちに絵本を見せながら、グループごとに異なるストーリーを考えさせると、協力し合う経験ができます。さらに、それを発表させることで、人前で話す自信もつけられます。文字がないからこそ、年齢や発達段階に応じて柔軟に活用できるのも魅力です。
さらに、この絵本が伝える「読む」という行為の本質を考えることも大切です。文字だけでなく、絵や雰囲気、背景から情報をくみ取る力を育てることで、子どもたちの観察力や感受性が磨かれます。この絵本を通じて、親子やクラスの中での対話を深め、子どもたちの心の成長を支えるきっかけにしてはいかがでしょうか。