
【絵本】ルラルさんのたんじょうび
内容説明
人気シリーズ「ルラルさん」の第6作目となる絵本です。シリーズ第1作「ルラルさんのにわ」の刊行から20年を迎えた記念すべき本でもあります。
今日はルラルさんの誕生日。ルラルさんは、自慢のケーキを自分で作り、準備を進めていました。その甘い香りに引き寄せられて、庭に住む動物たちが次々と集まってきます。いつもは一人で誕生日を祝うルラルさんですが、今年は庭のみんなが一緒にお祝いしてくれることになりました。
動物たちからたくさんのプレゼントをもらい、誕生日の歌を大合唱。みんなでローソクを吹き消し、分け合ったケーキを楽しそうに食べ始めます。でも、ルラルさんだけはなぜかケーキを食べようとしません。そして「大事なことを忘れていたんだ」と言い出します。一体、何を忘れていたのでしょうか?
自分の生まれた日を大切に思う気持ちを教えてくれる、心温まる絵本です。
知育や教材で活用する際のポイント
「ルラルさんの絵本シリーズ」は、親しみやすいキャラクターと心温まるストーリーで、多くの子どもたちに愛されてきました。本作は、特に「誕生日」というテーマを通じて、自分自身を大切にすることや、周囲とのつながりの大切さを教えてくれます。子育てや教育の現場で活用する際には、いくつかのポイントがあります。
まず、物語を通じて子どもたちに「自分の誕生日の意味」について考えさせることができます。誕生日は単なるお祝いの日ではなく、自分の存在を振り返り感謝する日でもあることを教えるきっかけとなるでしょう。また、動物たちがルラルさんのために協力し合ってお祝いする場面を通じて、他者を思いやる心や、感謝の気持ちを伝えることの大切さを学べます。
さらに、物語の中でルラルさんが「大事なことを忘れていた」と気づく場面は、子どもたちに「本当に大切なこととは何か」を考える機会を与えます。読み聞かせの後にこの場面について話し合うことで、子どもたちの考える力や表現力を育むことができるでしょう。
親子で一緒に読んだり、保育や授業の時間に活用することで、子どもたちが楽しみながら大切な価値観や人とのつながりを学べる絵本です。読み終えた後には、子どもたちの誕生日の思い出や、誰かをお祝いした経験について話し合うと、さらに深い学びにつながります。