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BOOK

【絵本】やくそく ぼくらはぜったい戦争しない

タイトル 【絵本】やくそく ぼくらはぜったい戦争しない
著者 ,
出版年月日 2025/02
判型 B4変型判
ページ数 32ページ
出版社
対象年齢 ,,
ISBN 9784591184271

内容説明

ぼくが中学生になったころ、ばあちゃんはぼくを「にいちゃん」と呼ぶようになった。ばあちゃんには、戦争で失った家族がいる。兄さんも、とうさんも、かあさんも、みんな原爆症で亡くなったのだ。

戦争で家族を奪われたばあちゃんの記憶は、深い悲しみを帯びている。そんなばあちゃんの過去に触れる中で、ぼくは強く心に決めた。ぼくらは絶対に戦争をしない、と。子どもたちの命を奪ったり、悲しい思い出を作ったりしない、と。平和への誓いを胸に刻んだ。

この絵本は、原爆で肉親を失った祖母の体験を通じて、戦争の悲惨さを描き出す。平和を願う少年のまっすぐな思いが、率直な語り口で綴られている。戦争の愚かさを訴え続けた作家・那須正幹が遺した詩(原題:「ばあちゃんの詩」)をもとに生まれた一冊だ。

戦後80年という節目を迎える今、この絵本は平和の大切さを子どもたちに問いかける。戦争のない未来を願う気持ちを、次の世代へと伝えていくために。

知育や教材で活用する際のポイント

この絵本は、戦争の悲惨さや平和の尊さを子どもたちに伝えるための大切な教材です。ばあちゃんの体験を通じて、戦争がもたらす痛みや失うものの大きさを、子どもたちに具体的かつ感情的に伝えることができます。特に、戦争の記憶が個人や家族にどのような影響を与えるのかを、身近な視点で学べる点が大きな特徴です。

保育園や幼稚園、小学校では、まず子どもたちが絵本に描かれる「ばあちゃん」や「ぼく」の感情に共感できるよう、読み聞かせの時間を設けると効果的です。その際には、絵本の内容を子どもたちの年齢に合わせて優しく解説し、戦争や平和について話し合う時間を持つことが重要です。たとえば、「悲しい気持ちになった場面はどこだった?」や「平和でいるためにどんなことができるかな?」といった問いかけをすることで、自然と考えを深められるようになります。

また、この絵本は家庭での親子の会話を広げるきっかけにもなります。親が子どもと一緒に読み進めながら、戦争はなぜ起きるのか、そしてどのように平和を守るべきかを話し合うことで、子どもたちの価値観や倫理観を育むことができます。特に、戦争を経験した家族や地域の歴史がある場合、その具体的なエピソードを共有することは、子どもたちにとって貴重な学びとなるでしょう。

さらに、図工や作文の活動と組み合わせることで、絵本で感じた平和への思いを表現させるのも効果的です。子どもたちが自分の言葉や絵で「平和」について考える時間を持つことで、戦争の悲惨さを単なる知識ではなく、自分ごととして受け止められるようになるはずです。戦後80年という節目に、この絵本を通じて平和の大切さを未来へとつなげていきましょう。