
【絵本】なんのぎょうれつ?
内容説明
行列に並んだ経験は、多くの人にとって親しみのあるものですよね。行列の長さを実際より長く感じたり、逆に短く感じたりすることもあります。それは、並ぶ理由や目的、誰と一緒に並ぶか、そしてその待ち時間の過ごし方が関係しているのかもしれません。この絵本は、そんな「行列」をテーマに、楽しい物語を描いています。
物語は、あるカエルが「いちれつにならんでおまちください」と書かれた看板を見つけるところから始まります。気になったカエルは行列に並んでみることに。すると前にはヤモリ、ネズミ、モグラ、モモンガ…と、さまざまな動物たちが並んでいます。一体、この人気の行列の先には何が待っているのでしょうか?
この行列の面白いところは、体の小さい動物から順に並んでいる点です。50番目のカエルから1番目のゾウまで、体長順に整列した動物たちの姿は、見ているだけで楽しくなります。行列に並んでいる間も、順番が来た後も、物語の流れを楽しむことができます。
また、この絵本にはいろいろな楽しみ方があります。動物図鑑のように眺めたり、数字の練習として使ったり、次のページに登場する動物を予想したりすることもできます。さらに、動物同士の関係性や特徴を見つけて、絵から物語を読み取るのも面白いですね。何度読んでも新しい発見がありそうです。
年齢を問わず、幅広い世代の方々に愛されているこの絵本。小さな子どもから大人まで、誰もが笑顔になれる一冊です。あなたもぜひ、51番目の「お客さん」として、この行列に加わってみてください!
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は「行列」という身近なテーマを通じて、子どもたちの想像力や観察力を育む素晴らしい教材です。物語の中で、動物たちが体の大きさ順に並んでいる様子は、子どもたちに自然なかたちで「大小」の概念を学ばせるきっかけとなります。また、ページをめくりながら「次はどの動物が出てくるのかな?」と予想することで、推測力や論理的な思考力を養うこともできます。
さらに、この絵本は数の学習にも役立ちます。カエルが50番目、ゾウが1番目といった設定から、順番を意識したり、逆順に数えたりする練習ができます。物語の中で自然に数に触れられるため、数字に苦手意識を持つ子どもでも楽しく取り組むことができるでしょう。また、動物の名前や特徴について話し合うことで、語彙力やコミュニケーション能力の向上にもつながります。
保育園や幼稚園では、絵本を読み聞かせた後に「自分だったらどんな行列に並んでみたい?」と問いかけることで、子どもたちの個性や興味を引き出すことができます。小学校では、絵本をきっかけに動物の生態について調べたり、行列をテーマにしたグループ活動を行ったりすることも可能です。このように、この絵本は年齢や場面に応じて幅広く活用できる教材です。