
【絵本】なすのぼうや
内容説明
なすのぼうやは、小さなむらさき色のぼうしがとてもお気に入り。しかし、ある日そのぼうしが風に飛ばされてしまいます。困ったぼうやに、畑の仲間たちが「これを使って」と次々にぼうしを差し出してくれますが、彼は「僕の大事なぼうしとは違うんだ」と首を振ります。
そんな中、ぼうやの前に突然大きなヘビが現れます。なんと、そのヘビの頭には、ぼうやが探していたぼうしが乗っているではありませんか!さて、なすのぼうやはどうするのでしょう?
なすのぼうやのかわいらしい姿と、心優しい性格が魅力的に描かれたこの絵本。久住卓也先生が生み出すなすのキャラクターは、誰もが思わず微笑んでしまう愛らしさでいっぱいです。ユーモアたっぷりのストーリー展開は、読み聞かせにもぴったりで、親子の会話が自然と弾む一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに「物を大切にする心」や「仲間との助け合いの大切さ」を自然に伝えることができる素晴らしい教材です。なすのぼうやがぼうしを失い、周囲の仲間たちが次々と助けようとする姿は、子どもたちに優しさや思いやりを学ばせる絶好の機会となります。また、「自分にとって大切なものとは何か」を考えるきっかけにもなり、自己肯定感や価値観の形成を促す効果が期待できます。
さらに、ヘビとの出会いという少しスリリングな場面は、子どもたちの興味を引きつけ、物語に対する集中力を高めます。この場面を通じて、困難への向き合い方や勇気の大切さを伝えることができるでしょう。読み聞かせの際には、なすのぼうやの感情や行動を声色や表情で表現することで、子どもたちが物語に感情移入しやすくなります。
また、絵本に登場する畑の仲間たちの個性豊かなキャラクターは、グループでの話し合い活動にも活用できます。それぞれのキャラクターの立場や気持ちを考えることで、子どもたちの想像力を育むことができます。物語の後に「もし自分がなすのぼうやだったらどうする?」「友達にどんな助けができる?」といった問いかけをすると、親子やクラスでのコミュニケーションも深まり、より豊かな学びの時間となるでしょう。