
【絵本】なきむし
内容説明
妹は、ぼくと一緒に遊ぶのが大好き。でも、ぼくが「ダメだよ」と断ると、すぐに泣き出してしまう。そう、妹は泣きむしだ。だから、結局ぼくが我慢することが多いんだ。
でも、ぼくだって譲れないときがある。今日はその「譲れない日」。どうしても「ダメ」なことがあるんだ。それなのに、妹はいつものように泣いてばかりで、全然泣き止んでくれない。
ついに、ぼくの気持ちも爆発しそうになってしまう――。そんなきょうだいの小さなケンカやすれ違いを、あたたかく、そしてユーモラスに描いた心に響く絵本。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、きょうだいのケンカやすれ違いを通して、子どもの感情の揺れ動きや葛藤を温かく描いています。知育や教材として活用する際には、まず子どもたちに共感を促す場面を意識して読み聞かせることがポイントです。特に「ぼく」の気持ちや「妹」の気持ちを一緒に考える時間を設けることで、子どもたちは他者の立場や感情を理解するきっかけを得られるでしょう。
また、この絵本は「譲ること」「譲れないこと」の違いや、感情が爆発しそうになるときの対処法についても考える材料を提供します。保護者や先生は、読み聞かせ後に「君だったらどうする?」と問いかけたり、「譲ることが難しいとき、どうしたらうまく伝えられるかな?」と具体例を挙げて話し合う場を作ると効果的です。
さらに、きょうだい関係だけでなく、お友だちとの関係に置き換えて考えることもできます。保育や教育の現場では、日常の小さなトラブルやすれ違いを解決するヒントとして、この絵本を活用するのも良いでしょう。子どもたちが自分の感情と向き合い、相手を思いやる力を育てるサポートとして、とても役立つ一冊です。