
【絵本】どっせい! ねこまたずもう
内容説明
今日は100年に一度の大相撲大会の日。無敵の大横綱、猫又の「にゃんこのやま」が満を持して土俵に登場します!対戦相手も実力者ぞろい。「がまのぬま」に「たこつぼまる」、そして大一番の相手は「くじらのうみ」。彼らは「今度こそにゃんこのやまを倒すぞ!」と意気込んでいますが、果たして勝負の行方はどうなるのでしょうか?
「どっせい!」や「はっけよーい、のこった!」という掛け声とともに進むシンプルでテンポのよい展開は、小さな子どもにもわかりやすく楽しめます。そして何より、一度見たら忘れられないインパクト抜群の絵が物語を引き立てます。土俵で繰り広げられる妖怪たちの熱い戦いは圧巻です。
どんな相手にも決して負けない「にゃんこのやま」の頼もしさと、「どっせい!」の威勢のいい掛け声が心地よい、迫力満点のお話です。個性あふれる妖怪たちが次々と登場するので、読むたびに新たな発見があるかもしれません。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちが自然と日本文化や伝統に親しむきっかけを作る教材として非常に適しています。物語の舞台となる「大相撲大会」は、日本独自の文化でありながらも、絵本の中では妖怪たちが登場することで親しみやすく、子どもたちの興味を引きやすい設定となっています。特に「にゃんこのやま」や「くじらのうみ」といったキャラクターたちの個性的な描写は、子どもの想像力を刺激し、キャラクターごとの特徴を考えることで観察力や言葉の表現力を育む助けとなります。
また、「どっせい!」や「はっけよーい、のこった!」といった掛け声は、子どもたちが音のリズムや言葉の楽しさを体感する機会を提供します。一緒に声を出して読むことで、リズム感や発音練習にもつながり、絵本を通じて自然に言語能力を高める効果が期待できます。このような音声表現は、特に小さな子どもたちにとって言葉の楽しさを実感する重要な要素です。
さらに、物語の中で繰り広げられる勝負や挑戦は、結果よりもそのプロセスを楽しむ大切さを伝える良い素材です。読み聞かせの後に「どの妖怪が好きだった?」や「次はどうなると思う?」と問いかけることで、子どもたちの思考力や会話力を引き出すことができます。保育や授業の中で取り上げれば、楽しみながら創造力や協調性を養うきっかけとなるでしょう。