
【絵本】どうしてかなしいの?/どこにいるの?
内容説明
公園で遊んでいた男の子が、悲しそうな顔をしたテディベアを見つけます。一体どうしてこんな顔をしているのだろう?と気になって、テディベアを連れて帰ることにしました。
一方、同じ公園では、女の子が大切なテディベアをなくしてしまい、必死に探しています。どこにいるの?と不安でたまらない女の子は、テディベアを見つけることができるのでしょうか。
この絵本は、男の子と女の子、それぞれの視点から物語が描かれており、表と裏、両側から読み進めることができます。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに「相手の気持ちを考える大切さ」を学ばせるのに適した教材です。男の子と女の子、それぞれの視点から物語が進むため、読み手が異なる立場や感情を想像しやすい構造になっています。これは共感力を養うために非常に効果的です。また、表と裏の両側から読むというユニークな形式は、子どもたちの好奇心を刺激し、物語の全体像を把握する力を育てるのにも役立ちます。
保育園や幼稚園では、読み聞かせを通じて子どもたちに「相手の立場に立つ」体験を促しましょう。読み終えた後に、「もし君が男の子だったらどうする?」「女の子の気持ちはどうだったと思う?」といった質問を投げかけることで、子どもたちが自分なりに考える時間を持てます。このやり取りを通じて、コミュニケーション力や感受性が伸びる効果も期待できます。
また、小学生を対象とする場合、物語を読んだ後に「テディベアがどちらの手元に戻るのが良いと思う?」などのディスカッションを行うと、より深い考察ができるでしょう。この絵本は、自分の気持ちだけでなく、他者の気持ちを理解しようとする大切さを自然と伝える優れたツールです。