
【絵本】しんぞうとひげ
内容説明
むかしむかし、心臓とひげという二人がおりました。二人ともとても貧しく、毎日お腹をすかせていました。「おなかがへった、なにか食べたい…」と心臓もひげも口々に言いますが、それでも21日間も何も食べられない日々が続きます。
そんなある日、心臓とひげは偶然出会います。空腹に苦しむ二人はどんな行動を取るのでしょうか?そして、その先に待っている結末とは……。
この物語はアフリカ・タンザニアの不思議でユニークな民話をもとにしています。さらに、挿絵にはタンザニアを代表する「ティンガティンガ・アート」が使われており、鮮やかな色彩とユーモラスなタッチで物語の世界を豊かに描き出しています。衝撃のラストをぜひお子さんと一緒に楽しんでください!
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、タンザニアの民話をもとにした物語と、鮮やかなティンガティンガ・アートが融合した作品で、子どもたちの学びや感性を刺激する教材として活用できます。まず、「心臓」と「ひげ」というユニークなキャラクターが登場することで、子どもたちの興味を引きつけるだけでなく、物語を通して異文化や異なる価値観への理解を深めるきっかけになります。この民話を読むことで、子どもたちは飢えや困難に直面した際の人間の選択や行動について考える経験を得るでしょう。
また、物語の背景にはタンザニアの文化が反映されており、ティンガティンガ・アートの挿絵を通じてアフリカの芸術や色彩感覚を楽しむことができます。子どもたちにとって異なる文化に触れることは、想像力を広げるだけでなく、多様性への理解を促す重要な体験となります。挿絵の色鮮やかさやユーモラスなタッチは、子どもたちの感性を育むと同時に、絵本を通じてアートへの興味を持つきっかけにもなります。
さらに、物語の結末が「衝撃的」とされている点は、子どもたちと一緒に「物事の結末を予想する」「どんな選択肢があったかを話し合う」といった対話型の読み聞かせを行うのに最適です。このようなやりとりを通じて、子どもたちの思考力や言語能力を伸ばすことができます。親や先生が積極的に問いかけをしながら読むことで、単なる読み聞かせを超えた知育の機会となるでしょう。