
【絵本】しょうちゃんとちきゅうくん〜ずっといっしょにいたいね〜
内容説明
−地球の未来、そして子どもたちの未来のために− 豊かな自然を次の世代へと受け継ぐことができるように。皆さんは「グリーンエネルギー」という言葉を聞いたことがありますか?それは、地球を救う新しい力のこと。今、私たちの生活は多くのエネルギーに支えられています。電気やガスといった日常生活に欠かせないものから、自動車や製品の生産まで、エネルギーなくして成り立たないものばかりです。つまり、人間が生きるためにはエネルギーが必要不可欠なのです。
しかし、私たちが主に使っている石油や石炭、天然ガスといった化石燃料は、限りある資源で、いずれなくなると言われています。それだけではなく、大量のエネルギー消費によって排出される二酸化炭素(CO2)が、地球温暖化を進行させる大きな原因となっています。そこで注目されているのが「グリーンエネルギー」です。これは、ほとんど二酸化炭素を出さず、繰り返し利用できる理想的なエネルギーで、地球環境を守る鍵として期待されています。
この絵本に登場する「ちきゅうくん」は地球、「しょうちゃん」は人間を象徴しています。物語では、しょうちゃんが甘え続けていたちきゅうくんが病気になってしまい、しょうちゃんは彼を助けるために治療薬を探しに出かけます。その薬となるのが「げんきエネルギーのたま」――つまり「グリーンエネルギー」です。このたまを持つ太陽、風、水の力によって、「太陽光発電」「風力発電」「水力発電」といった新しいエネルギーが生み出されます。
太陽や風、水の力で元気を取り戻したちきゅうくんのように、グリーンエネルギーは地球にも人間にも希望をもたらします。この物語を通じて、地球と人間が「ずっといっしょにいたい」という願いが実現する未来を、一緒に考えてみませんか?
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、エネルギー問題や環境保護を子どもたちにわかりやすく伝える教材として大変有用です。物語に登場する「ちきゅうくん」と「しょうちゃん」のやりとりを通じて、地球環境の大切さや、エネルギーを無駄なく使うことの重要性を自然に理解できる構成になっています。特に、物語の中で「グリーンエネルギー」が地球を救う鍵として描かれている点は、子どもたちに未来への希望と行動意識を育む良いきっかけとなるでしょう。
保育園や幼稚園、小学校などでは、この絵本を読み聞かせた後に、子どもたちと一緒に「太陽光発電」「風力発電」「水力発電」といった具体的なエネルギーの仕組みを調べたり、簡単な工作を通して体験させることができます。例えば、風車を作ったり、太陽光で動くおもちゃを使ったりすることで、抽象的な概念を身近なものとして実感させることが可能です。また、環境負荷の少ない生活を意識するために、電気を消す習慣やリサイクル活動などを取り入れることで、絵本の内容を実生活と結びつけることもできます。
さらに、親子で一緒に読む場合には、物語の感想を共有しながら、「私たちの生活に必要なエネルギーって何だろう?」といった質問を投げかけることで、家庭内でのエネルギーの使い方を見直すきっかけにもなります。この絵本は、未来を担う子どもたちに「地球と共に生きる意識」を育むための第一歩として、親や先生が活用できる貴重なツールとなるでしょう。