
【絵本】こりゃたいへん!! あまがえる先生 ミドリ池きゅうしゅつ大作戦
内容説明
自然の不思議を楽しく教えてくれる絵本シリーズ「あまがえる先生」。今回のお話では、あまがえるの里が大ピンチに見舞われます。日照りが続き、池の水がすっかり干上がってしまったのです。そこで、あまがえる先生は仲間たちと力を合わせ、知恵を絞って池に水を引くための水車を作ります。
ようやく池が元の姿を取り戻し、平和が訪れたかと思いきや、今度は長雨が原因で洪水が発生。再び、あまがえる先生の出番です。先生は森の仲間たちと協力して、今度は洪水からみんなを守るために奮闘します。
小さな生き物にとって、自然は恵みであると同時に、ときに大きな脅威ともなります。そんな自然の力に立ち向かいながら、たくましく生きるあまがえるの里の生き物たちの姿を通して、自然と共に生きることの大切さを描いた物語です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本「あまがえる先生」は、自然との共生や問題解決力を学ぶ教材として非常に魅力的です。物語を通して、自然がもたらす恵みと脅威の両面が分かりやすく描かれており、子どもたちに自然環境への関心を育むきっかけとなるでしょう。例えば、日照りや洪水といった現実の気象現象を物語に取り入れることで、自然災害への理解を深めると同時に、解決のために協力する姿勢や創意工夫の重要性を伝えています。この点は、子どもの社会性やコミュニケーション能力を育むうえでも役立ちます。
また、登場するあまがえる先生や森の仲間たちの行動は、問題に直面したときの前向きな態度やチームワークの大切さを子どもたちに教えてくれます。絵本を読み聞かせた後に「どんな工夫が役に立ったと思う?」や「もし自分だったらどうする?」といった質問を投げかけることで、子どもたちが自分の考えを表現する機会にもつながります。さらに、絵本に描かれる水車作りや洪水対策は、簡単な工作や実験活動につなげることもでき、自然科学や技術への興味を引き出すことも可能です。
この絵本を活用する際は、単に読み聞かせるだけでなく、自然現象やその対策について子どもたちと話し合ったり、実体験を交えたりすることで、より深い学びが得られるでしょう。自然と向き合い、共に生きることの大切さを楽しく学ぶこの物語は、家庭や教育現場で幅広く活用できる一冊です。