
【絵本】ごめんなさい
内容説明
「子どものことは、なんでもわかっている」――そんなふうに思い始めていたお母さん。つい、「いつまでも子どもじゃないんだから!」「お姉ちゃんなんだから、しっかりしなさい!」と叱ってしまいます。でも、子どもには子どもなりの理由があるのです。
この絵本は、子どもを愛しているからこそ厳しくしてしまう親の気持ちと、そんな親に対する子どもの思いを丁寧に描いた物語です。家族で一緒に読むことで、お互いの気持ちに寄り添うきっかけを与えてくれます。
作者のサトシンさんが自身の体験や周囲の親たちのエピソードをもとに企画したこの作品は、全国の親たちから共感を集めています。また、羽尻利門さんの温かみのある美しいイラストが、親子の愛情をさらに引き立てています。
つい怒りすぎてしまった後の「ごめんなさい」――そこから始まる親子の絆が、読む人の心を優しく包み込みます。子どもたちには安心感を、大人には心の気づきを与える一冊です。ぜひ家族で手に取ってみてください。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、親が子どもに対して抱く愛情や期待、そして時には厳しさが生まれる背景を丁寧に描いており、子育て世代の親や教育現場の先生にとって非常に有益な教材です。子どもに寄り添う姿勢の大切さを学べるだけでなく、親自身の気持ちを振り返るきっかけにもなります。親がつい口にしてしまう「お姉ちゃんなんだから」や「いつまでも子どもじゃないんだから」といった言葉が、子どもの心にどのように響くのかを想像し、見直す機会を与えてくれるでしょう。
また、この絵本を活用する際には、親子や先生と子どもで一緒に読み、感想や気持ちを共有する時間を持つことが効果的です。読後に「どうしてこの子はこう思ったのかな?」と問いかけたり、「お母さんもこういう気持ちになることがあるよ」と話したりすることで、互いの感情を理解し合うコミュニケーションの場が生まれます。子どもたちに安心感を与えると同時に、大人自身が子どもの視点に立つ重要性を再認識できるでしょう。
さらに、保育園や幼稚園、小学校の授業や読み聞かせの時間に取り入れることで、他の子どもたちとの共感や意見交換を促すことができます。羽尻利門さんの温かいイラストが心を和ませ、子どもたちが自分の気持ちを素直に話しやすい雰囲気を作り出してくれる点も魅力です。この絵本を通して親子や先生と子どもの絆を深める時間を育んでみてください。