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BOOK

【絵本】キリンがくる日

タイトル 【絵本】キリンがくる日
著者 ,
出版年月日 2013/08
判型 A4変型判
ページ数 32ページ
出版社
対象年齢 ,,
ISBN 9784591135594

内容説明

「きたのどうぶつえん」を訪れた男の子・けんとは、キリンが大好き。しかし、この動物園にはキリンがいません。「早くキリンに会いたいなあ……」と、空っぽのキリン舎の前で寂しそうにしているけんと。そこに園長さんが現れて――。

この絵本は、北海道釧路市にある釧路市動物園を舞台に、実際の市民活動をもとに描かれた物語です。釧路市動物園にはキリンがいませんが、キリン舎の前で「キリンを見てみたい」という子どもたちの声を受け止め、「子どもたちの夢を叶えたい」と募金活動を始めたのが、市民団体チャイルズエンジェルです。

2012年5月、釧路市の主婦たちを中心に立ち上がったこの団体は「キリン基金」を設立し、キリンを動物園に迎えるために5000万円を目標に募金を展開しました。子どもから大人まで多くの地域の人々が賛同し、なんと開始から1年足らずの2013年3月には目標金額を達成。2013年秋には、ついにキリンのお披露目が予定されています。

この心温まる市民の活動に感銘を受けた作家・志茂田景樹さんと、デザイナー・木島誠悟さんが協力して生まれたのが『キリンがくる日』です。キリンや動物園を通して、「いのち」の大切さや動物に関わる人々の思いを優しく語りかけてくれる一冊です。

知育や教材で活用する際のポイント

『キリンがくる日』は、動物園を舞台にした心温まる実話をもとにした絵本で、子どもたちに「いのちの大切さ」や「地域のつながり」を教える絶好の教材です。この絵本の魅力は、キリンを迎えるために市民が協力し合う過程を通じて、子どもたちが「夢を持つこと」「周囲と協力すること」の大切さを学べる点にあります。保育園や幼稚園、小学校の授業では、地域活動や動物愛護に関するテーマとして活用できるでしょう。

絵本を読み聞かせた後、子どもたちに「自分の夢」や「地域のためにできること」を考えさせるアクティビティを取り入れると効果的です。また、動物園や動物に関わる人々の仕事について話し合うことで、社会の仕組みや多様な職業の存在を学ぶ機会にもなります。「募金活動」や「協力の大切さ」を伝える際には、子どもたちが自分たちで簡単な募金活動や企画を考えるワークショップを行うと、実体験を通じて理解が深まります。

さらに、この絵本を通して「いのちを大切にすること」や「動物たちの暮らしを知ること」について話を広げることもできます。動物園や自然保護活動に関連する映像を見せたり、実際に動物園を訪れたりすると、よりリアルな学びが得られるでしょう。『キリンがくる日』は、子どもたちの感受性を育てるだけでなく、地域社会や自然との関わりを意識させるきっかけとなる一冊です。