
【絵本】かあさんのうた
内容説明
広島に原爆が投下された夜のこと。
そのとき、くすのきは地面近くから、かすかに聞こえてくる優しい子守唄を耳にしました。
それは一人の少女がそっと口ずさんでいた歌声でした。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、広島に原爆が投下された夜を背景に、くすのきが耳にした少女の子守唄を中心に物語が展開されます。過去の悲惨な出来事を描きながらも、その中に息づく人々の優しさや希望が繊細に描かれており、子どもたちに戦争や平和について考えるきっかけを与える教材として活用できます。
特に、原爆というテーマは理解するのが難しい一方で、平和の大切さを学ぶための重要な題材です。この絵本を通じて、子どもたちに戦争の悲惨さを直接伝えるのではなく、くすのきや少女の視点を通じて静かに平和や命の尊さを感じてもらえます。また、子守唄という親しみやすい要素が含まれているため、小さな子どもにも感情移入しやすい構成になっています。
読み聞かせの際には、くすのきが何を感じ、少女がどんな思いで歌っていたのかを丁寧に問いかけてみると、子どもたちが自然に自分なりの考えを持つことができるでしょう。また、読み終えた後には「なぜ平和であることが大切なのか」を話し合う時間を設けることで、ただ読むだけでなく、考える力を養うことができます。子どもたちが未来に平和をつなぐ存在になれるよう、この絵本を活用してみてください。