
【絵本】おやおやじゅくへようこそ
内容説明
「おやおやじゅく」では、なんと生徒が大人で、先生は子どもたち!月謝はなんと無料で、優しい子ども先生たちが教えてくれます。ここでお父さんやお母さんたちが学ぶのは、子どもたちの「お仕事」。
その「お仕事」とは、さわる、なめる、走る、もぐる、やぶく、ひっぱる、投げる、たたく…そして、「失敗すること」。子どもにとっては当たり前のこれらの行動を、大人たちは改めて体験しながら学びます。
さらに、お父さんお母さんたちは親としての役割も勉強します。授業の中では実践トレーニングやテストも行われ、少しずつ「親」としてのスキルを磨いていきます。
さて、「おやおやじゅく」を卒業する頃には、大人たちは子どもたちともっと仲良くなれるのでしょうか?親子で一緒に読むことで、きっとお互いの気持ちが近づく絵本です。子どもの気持ちを知りたい親御さんも、大人の気持ちを知りたい子どもたちも、みんなで楽しめる一冊です!
知育や教材で活用する際のポイント
「おやおやじゅく」は、親や保育者が子どもの目線に立つ大切さを教えてくれるユニークな絵本です。子どもたちが普段行っている「さわる」「なめる」「失敗する」などの行動は、大人にとっては見過ごしがちな「学びのプロセス」です。この絵本を活用することで、子どもの行動そのものが成長の一部であることを再認識し、理解を深めるきっかけになります。
たとえば、保育園や幼稚園の現場では、この絵本を読み聞かせた後に「子どもの行動を観察してみる」ワークを取り入れると効果的です。教師や保育者同士で感想を共有し、子どもたちの行動の背景や意図を考える時間を設けることで、子どもの気持ちに寄り添う姿勢が養われます。また、親子で読む場合は、親が「自分ならどう感じるか」を子どもと話し合うことで、家庭内のコミュニケーションが活性化します。
さらに、この絵本は「親としての学び」をテーマにしているため、親向けのワークショップや子育て講座の導入教材としても活用できます。子どもの世界に飛び込み、純粋な目線で物事を捉えることの大切さを共有することで、親や教育者が子どもとの信頼関係を築く足がかりとなるでしょう。