
【絵本】おひさまとおつきさまのけんか
内容説明
あるとき、おひさまとおつきさまがけんかをしてしまいます。おたがいの気持ちはどんどんかみあわなくなり、仲が悪くなるばかりです。
この物語は、ふたりの争いを通して「戦争」という大きなテーマにまっすぐ問いかけます。読み手に深く考えさせる、心に響く一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、おひさまとおつきさまという身近で親しみやすい存在が「けんか」をするというストーリーを通じて、争いや対立の意味について考えさせる教材として非常に優れています。特に、幼い子どもたちにとって「けんか」は日常的なテーマであり、これをきっかけに「どうしてけんかが起きるのか」「相手の気持ちを考えるとはどういうことか」などを話し合う場を作ることで、共感や対話の大切さを学ぶ機会となります。
また、この物語が「戦争」というテーマにまでつながる点は、子どもたちの年齢や理解度に応じて深めていくことができます。保育園児や幼稚園児には、身近なけんかや仲直りの方法を考える導入として活用し、小学生には対立がエスカレートする背景や、争いを防ぐためにできることを話し合う場として使うとよいでしょう。自分の意見を言葉にし、相手の考えを聞く練習にもなります。
さらに、親子で一緒に読むことで、家庭内でも「けんか」や「対立」をどう解決するかについて話題を広げることができます。大切なのは一方的に教えるのではなく、子どもたちが自分の考えを持てるよう、自由に意見を交換する環境を作ることです。この絵本は、心に響く物語を通じて、大人も子どもも共に考え学ぶ時間を提供してくれる貴重な一冊と言えるでしょう。