
【絵本】おにんぎょうさんのおひっこし
内容説明
★あらすじ
「たいへん! あみちゃんがどこにもいない!」 女の子は、大好きな指人形のあみちゃんを必死に探します。でも、子ども部屋が散らかり放題で、なかなか見つけられません。実は、あみちゃんの家族は、片づけをしない女の子のもとから逃げ出してしまっていたのです……。
★ポイント
人形遊びが大好きな女の子の視点と、彼女の人形たちの視点とを行き来しながら描かれる、ユニークでコミカルな物語です。幼い子どもが持つ、空想と現実を自由に行き来する力や、その世界の楽しさが、石井睦美の透明感あふれる文章と長崎訓子のポップで色鮮やかなイラストを通じて、いきいきと伝わってきます。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもが持つ空想の世界と現実の世界を行き来する力を描いたユニークな物語で、知育や教材として幅広く活用できる要素が詰まっています。まず、散らかった部屋で指人形を探す女の子の姿は、子どもたちに「整理整頓」の大切さを自然に伝える絶好の機会です。ストーリーを通じて「片づけないと大切なものが見つからなくなる」というメッセージが、楽しい物語の中で無理なく学べます。
また、女の子と人形たちの視点が交互に描かれることで、子どもたちは他者の視点を想像する力を養うことができます。この絵本を読み聞かせる際には、「あみちゃんたちはどう感じたかな?」と問いかけることで、共感力や想像力を育むきっかけを作れます。さらに、色鮮やかなイラストは子どもの視覚的な興味を引き、物語への集中力を高める効果もあります。
保育や家庭での活用例としては、物語を読んだ後に「自分の大切なものを探してみよう」「お部屋の片づけをしてみよう」といった活動につなげることができます。また、指人形やぬいぐるみを使ったごっこ遊びに発展させれば、子どもの創造性をさらに深めることが可能です。親や先生が一緒に楽しみながら参加することで、子どもたちにより深い学びと楽しい体験を提供できるでしょう。